フィリピン不動産のエリア別に不動産価格やターゲット傾向をご紹介!

近年日本の不動産投資家に人気なのは、経済成長や人口増加が著しいフィリピンです。特にマニラ首都圏やセブなどは日本人移住者も多く人気の移住地となっています。

この記事では日本人に人気のエリアごとに、不動産価格やターゲット傾向などをご紹介。フィリピンへの移住をお考えの方や、不動産投資先にフィリピンを選んでいる方はぜひ参考にしてください。

目次

ケソン


QUEZON
首都マニラのあるマニラ首都圏の北西部に位置し、マニラ市やカローカン市など7つの市に接しています。北側にはマリラオ川を挟んで隣のブラカン州にも隣接。人口は293万6,000人(2015年)、面積は166.2k㎡。

ケソンの地域的特徴

ケソンはマニラ首都圏の中で最も大きい市として、全体の面積の約4分の1を占めています。

名門フィリピン大学やアテネオ大学がある他にも、社会保障庁などの中央政府官庁やその出先機関として、電力公社や火山地震研究所などがあります。

また国立心臓センターをはじめとする高度医療機関も所在。ケソンは政治や文化、医療の中心地として重要な役割を担っています。

ケソンのターゲット傾向

政治家や上流階級のフィリピン人が多く住んでいることから、高級コンドミニアムの建築が急ピッチで進んでいます。特にファミリー向けの2~3LDKの物件が充実しており、ハイクラスなファミリー向け物件が多数あるのが特徴です。

ケソンの不動産価格

高級住宅地のイメージがあり、住宅価格は日本円で900万円~3,000万円台が一般的。

オルティガス


空港から約15㎞ほど北東にあるエリアで、高速道路・スカイウェイも開通しアクセスが良いのが特徴。オフィスビルが多く立ち並び、今後の不動産投資エリアとしても注目されています。

オルティガスの地域的特徴

世界的に有名な企業の支社やアジア開発銀行などの他にもBPO企業が多数あることでも知られています。

また世界で3番目に大きいショッピングモールやホテルなども立ち並び、観光客にも人気のエリア。フィリピン国内ではマカティに次ぐ第二位の経済都市として、ますます発展が期待されます。

オルティガスのターゲット傾向

物価はマニラ首都圏の中でも比較的安いので、地元フィリピン人や中華系フィリピン人が多く住む地域です。日本人はまだあまり住んでおらず、フィリピン人が住む一戸建てのビレッジなどが点在しています。コンドミニアムの建設が増えていることから、今後外国人が多く住むようになることが予測されます。

オルティガスの不動産価格

ボニファシオ・グローバルシティ(BGC)


フィリピン最大の財閥「アヤラコーポレーション」によって開発された、フィリピンを代表する近未来都市。マカティから南東に11㎞の場所にあり、タギッグ市の一部がBGCになっています。

BGCの地域的特徴

1995年にフィリピン軍の軍用地を開発したエリア。道路は碁盤の目のように整備され、高層オフィスビルや高級ホテル、商業施設などが並んでいます。

また各国の大使館や外国人学校も多く、外国人駐在員が多い街です。さらにフィリピン政府関連機関の本部をマカティから移す動きがみられるため、今後の発展に大いに期待が持てます。

BGCのターゲット傾向

地元フィリピン人の中でも富裕層や外国人駐在員の家族などをターゲットとした住宅が多く、日本人学校やインターナショナルスクールもあることから日本人にも人気のエリア。 また電線をすべて地中に埋め、巨大な浄化槽を街の下、地下部分に埋めているため洪水が起きないエリアとして、不動産価値も高まっています。

BGCの不動産価格

マカティ


マニラ首都圏の南東部にあるマカティは「フィリピンのウォール街」と呼ばれている新都心です。面積は約27k㎡、人口は約58万2,600人(2015年)。

マカティの地域的特徴

元々はアメリカ統治時代に開発が始まり、マカティの中心地域はフィリピンの財閥アヤラ一族が所有していました。多くの外資系企業や高級ホテル、コンドミニアムなどが建設され、フィリピンの経済の中心地として不動産投資家が集まる場所でもあります。

マカティのターゲット傾向

高級ショッピングモールが併設された高級コンドミニアムは、フィリピンの富裕層や外国人をターゲットとしています。その他のコンドミニアムの内装がオーナー自ら手掛けているのに対し、マカティの高級コンドミニアムのほとんどは専門のデザイナーが担当。また中心から少し離れた住宅街には、ほとんどの家にプールが付いているなど、アメリカのビバリーヒルズを思わせる街並みになっています。

マカティの不動産価格

パサイ


pasay
パサイはアメリカ統治時代に発展したエリアで、マニラ首都圏に属する都市です。マカティの南西に位置し、ニノイ・アキノ国際空港やライトレール1号線などの発着駅がある交通の要所。面積は約19k㎡、人口は約41万6,500人(2015年)。

パサイの地域的特徴

マニラ湾に面した沿岸部はマニラベイエリアとして「リゾート・ワールド・マニラ」をはじめとするカジノ複合リゾート施設が数多く並んでいます。このカジノを目当てにする観光客が多く訪れるほか、世界でも10本の指に入る大きさのショッピングセンター「SMモールオブアジア」があります。

パサイのターゲット傾向

ベイエリア観光客向けの賃貸におすすめのコンドミニアムやリゾートタイプの住居が人気。またエリア内にはオンラインカジノを扱うBPO企業からのオフィス需要があることから、これらの企業で働く従業員の住宅需要が増加する見込みです。

パサイの不動産価格

セブ


実はマニラ首都圏に次ぐ第二の都市でもあるセブ首都圏は、セブ島の中央部に位置しています。面積は291k㎡で、人口は2016年現在で約250万人。リゾート地として有名なセブは、実は近代化された都市でもあります。

セブの地域的特徴

セブは南側が海、北側が山という地理的環境で、古い下町がある海沿いの地域と、近代的な山手のエリアに分かれています。セブの主産業は観光業で、セブ周辺の島にはビーチリゾートやダイビングスポットなどがあります。またフィリピンのBPOにおける主要地域でもあり、世界各国から金融やIT企業が進出しています。

セブのターゲット傾向

リゾートを目的とした外国人の移住先としても人気のエリアで、数多くのコンドミニアムが建設されています。また先ほどご紹介した通りBPO産業が集まっているエリアがあるため、そこでのオフィスビルの空室率は1%程度と低くなっています。それを考えるとセブのオフィスビルは意外に狙い目ではないでしょうか。

セブの不動産価格

まとめ


今回はフィリピンの主要エリアにおける不動産のターゲット傾向や不動産価格について解説してきました。

フィリピン国内ではやはりマニラ首都圏やセブ首都圏があらゆる分野における中心となります。フィリピンへの移住やフィリピンの不動産投資をお考えの方は、ぜひこのエリアで考えてみてはいかがでしょうか。

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