フィリピン移住を検討中の方におすすめの書籍

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フィリピン移住を考えているけど、実際の生活や日本との違いはどうなの?と気になっている方も多いのではないでしょうか。

今回は実際にフィリピン移住を果たした経験者による体験談や読むだけでフィリピンのことが分かる本までご紹介。フィリピン移住後の生活やフィリピンの現状がより具体的に想像できるはずです。

目次

脱出老人 フィリピン移住に最後の人生をかける日本人たち(小学館文庫)/水谷竹秀


フィリピンの「日刊マニラ新聞社」で記者の経験がある著者が、実際にフィリピンに移住した人々を描いたノンフィクション作品。一年中温暖で物価が安く人々はみな明るい…そんな夢見がちなフィリピン移住に対するアンチテーゼを含む内容です。実際に移住している人の中には、大いに共感したという感想を持つ人もいるほど。フィリピン移住を明るく楽しんでいる日本人がいる一方で、本書のような日本人がいることも事実だということを突き付けられる一冊です。

筆者はこの本の前にもフィリピン移住に関するルポルタージュ『日本を捨てた男たち フィリピンに生きる「困窮邦人」』を出版。この本は後に第9回開高健ノンフィクション賞を受賞しています。こちらもまたフィリピン移住後の現状を知れると話題になっています。

日本×フィリピンで実現する究極のデュアルライフ(冬幻社)/坂元康宏・坂野広道


題名にあるデュアルライフとは日本語で「二拠点生活」のこと。文字通り日本とフィリピンの二つに拠点(住居)を持ち、フィリピンの永住ビザ取得を目指す人のための参考書となる本です。具体的なデュアルライフのメリットや、フィリピンの特別永住権(APRV)を取得するための方法を詳しく解説。

実際に取得した日本人の経験談を交えながら、よりよい人生を選んでいこう!という著者のメッセージが伝わってくる内容です。本の帯に「たった4泊5日で永住権取得」とあるように、短期間で特別永住権を取得するためのハウトゥ本としてもおすすめです。

35歳で日本を脱出!200万円でフィリピンに永住しよう!2013年改訂版(Kindle版)/近藤祐志


フィリピンでは35歳から永住権を取得できることから、実際に著者が37歳で永住権を取得するまでの手続きや住まいの探し方、銀行口座の開き方などを具体的に解説。他にも移住までにすべき供託金の送金や犯罪経歴証明書の取得方法など、移住知識がゼロの方にこそ読んでほしい内容がかかれています。

海外移住というと定年後の第二の人生を思い浮かべる方が多いですが、最近では著者のように30代半ばでアーリー・リタイアを希望する人も増えてきました。初期費用200万円を元手に、フィリピンのセブで住居を借りて運転免許を取得するなど生活基盤を作り上げることが可能だと、著者が身をもって証明してくれています。他にもフィリピンならではの失敗談や、英会話取得に関しても実体験に即した情報を与えてくれます。実際にフィリピン移住をお考えの方には、痒い所に手が届く内容の一冊です。

海外移住のススメ―週刊東洋経済eビジネス新書No.85(週刊東洋経済編集部)/ 張子溪


フィリピンのみならず、シンガポールやマレーシアなどの東南アジアは日本人の移住先として人気の場所。そうしたアジアへ移住している日本人は2019年時点で35万人以上にのぼります。ある人は子供の教育のため家族全員で、またある人は親の介護のため老親と一緒に移住を決断しています。また月20万円の年金でも富裕層ライフがおくれると、物価の安いアジア各国に移住を決めているシニアも多数。

そうした目的が異なる移住生活について、事前の準備についてや移住後の生活を現地リポートしています。他にも移住後の必要経費を年間収支チャートで分かりやすく説明していたり、日本駐在員の仕事や日常生活についても解説。閉塞感漂う日本を離れて今後の急成長が見込めるアジアで、自分や家族の幸せを実現するための移住をしてみてはいかがでしょうか?

新・金なし、コネなし、フィリピン暮らし! (ゼロからはじめる異国生活マニュアル)/志賀和民


著者は大手プラント企業でフィリピンに駐在して以来、現地で子会社を立ち上げ、退職後はフィリピンで農場を経営しています。そんなフィリピン在住歴二十年以上のノウハウを基に、日本で準備すべきことからフィリピン移住後の住居や仕事の探し方、現地人の交流方法までご紹介。さらにフィリピンならではのトラブル回避法や食に関する注意点など、移住者だけでなく一般の旅行者にとって役に立つ情報が満載です。

フィリピン生活のマニュアル本としてだけでなく、現地の最新情報や治安が悪いイメージと実際とのギャップ、実は日本人にとっても暮らしやすいということを私たちに教えてくれます。この本を読んだ後は題名の通り、「お金やコネがなくてもフィリピンでは楽しく暮らせるんだな」と感じさせてくれる一冊です。

フィリピンのことが漫画で3時間でわかる本(朝日ネットワークス)/鈴木紘司・坂本尚弥


かつては「アジアの病人」とまで言われたフィリピンが、今ではASEAN諸国の中でも一番の成長国になった経済成長の理由や背景を分かりやすく解説しています。本を開くと片面が文章、もう片面が漫画で描いてあるので読みやすくて面白いと評判に。家族で移住を考えている方は、子供に「フィリピンはこんな国だよ」と読ませて説明するのにもおすすめの一冊です。

さらにフィリピン経済の現状や政治動向だけでなく、フィリピンの歴史や生活様式、医療事情や食事事情まで詳しく知れます。特にフィリピンに今後進出を考えている方は、外国投資への政策や優遇措置、事業環境が分かります。フィリピンの「今」を詳しく知りたい方は、ぜひ手に取ってみて下さい。

フィリピンを知るための64章 【エリア・スタディーズ154】(明石書店)/大野拓司・日下渉


ドゥテルテ大統領が就任して半年後の2016年の年末に上梓されたということで、アメリカからの独立70周年を迎えたフィリピンが今後どのような発展を遂げるかを、内側からの目線でまとめています。日本にとっては発展途上国と見られがちなフィリピンですが、グローバル企業が数多く進出していたり、フィリピン発の企業も世界各国で活躍していることをこの本から知れます。

その反面では貧富の差が激しいという現状があり、その差はますます広がりつつあるという深刻な問題もフィリピンにはあります。第二次世界大戦中に日本軍の兵士がフィリピンの民衆に対して行った数々の行為についても記述をされています。今は親日国としての印象が強いフィリピンですが、日本人に苦しめられた過去を持つということを私たちは忘れずに、移住や旅行に行くべきだと教えてくれます。

フィリピン移住を検討中の方におすすめの書籍


今回はフィリピン移住をお考えの方におすすめの書籍を7冊ご紹介してきました。どの本も実際にフィリピンに移住したりフィリピンの研究を長らく行ってきた著者によるもので、私たちの知らないフィリピンの実情や今後の展望などを分かりやすく教えてくれます。

日本に暮らしていると、特別調べない限りあまり情報が入ってこないフィリピンなので、このような本から情報を得るということも重要です。今回ご紹介した本を参考にして、あなたのフィリピン移住を成功させてください。

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