フィリピンの不動産デベロッパー・フェデラルランドとは?

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フィリピンには「フェデラルランド」という大手不動産開発企業があります。実は日本の野村不動産をはじめとする会社と合同で、マンションなどが入った大型複合施設などをフィリピン国内で開発している企業です。

他にもフェデラルランドはリゾート施設やマニラのランドマーク的な建築物の開発も手がけています。そんなフェデラルランドについてもっと詳しく知りたくありませんか?

フィリピンの不動産デベロッパーを紹介。不動産の資産価値を安定させるコツはデベロッパー選びも重要!

目次

フィリピンの不動産デベロッパーフェデラルランドの基本情報


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創業:1972年

フェデラルランドはフィリピン国内第二位の銀行「メトロポリタンバンク&トラストバンク」の100%子会社として創立しました。

手がけた物件はフィリピン国内の大型商業施設やホテル、マカティ市のシンボル的超高層ビル「GTインターナショナルタワー」など。

現在ではメトロバンクを中心としたフィリピンでも大手の複合企業「GT CapitalHoldings」の傘下に入っています。

このGT Capital Holdingsとは2007年に設立された投資持株会社で、自動車ディーラーや保険会社、電力会社や銀行などの子会社を持つフィリピンを代表する会社です。

フェデラルランドでは、不動産開発以外にも地元の医療や教育の改善のための投資をしています。著名な慈善団体「Child Foundation」などと提携し、セブ島への植樹や住宅の寄付を実施。また2005年より、フィリピン国内の建築家や彫刻家へ支援もしています。

フィリピンの不動産デベロッパーフェデラルランドの歴史


1974年の創立当時は「フェデラルホームズ」という名前でしたが、その後40年以上にわたってフィリピン国内の不動産開発を行ってきました。

同年マニラのビノンドにマンション「ソーラー・タワー」を立ち上げたのを皮切りに、「タイナタプラザ」や「マンダリンマンション」、「フェデラルタワー」などの開発を手がけました。

1990年にはパサイ開発のきっかけともなった、「ベイビュー・インターナショナル・タワー」を建設。その後もマニラだけでなくマカティやカビテ、セブなどにマンションをはじめとするフィリピン国内の不動産を開発しています。

2000年代になると、本社のあるGTタワーや「マルコポーロプラザ・セブ」などの主要な不動産プロジェクトにも参画するようになりました。

このように現在まで約45年にわたって高品質な物件を開発しており、フィリピンを代表するデベロッパーに成長しました。特に住居と商業施設を組み合わせるなど住む人のライフスタイルに重点を置いた施設開発に定評があり、今後の開発も大いに期待されます。

フィリピンの不動産デベロッパーフェデラルランドは日本企業とも提携している


2011年には日本のオリックス株式会社が30%、フェデラルランドが70%を出資する合弁会社を設立し、住宅の開発やホテルなどの宿泊施設のあるリゾート施設をフィリピン国内で開発しています。

こちらは66階建てのグランドハイアットホテル・オフィス棟と51階建ての商業施設がはいったコンドミニアム「ザ・グランド・ミドリ」の二棟からなります。主にフィリピンの富裕層や外国人投資家向けの分譲住宅として分譲中です。

また2017年7月には日本のデパートでおなじみの三越伊勢丹HDや日本の不動産デベロッパー野村不動産、フェデラルランドの三企業の間で、ショッピングモール併設のコンドミニアム「サンシャインフロート」をボニファシオグローバルシティで開発することが決まりました。こちらは2025年の完成をめざし、フィリピンならではのサービスを提供することを目標としています。

フィリピンの不動産デベロッパーフェデラルランドが展開する不動産ブランド


フェデラルランドはフィリピンを代表する不動産ディベロッパーとして、実に様々な商業施設やリゾート施設、マンションやコンドミニアムなどの開発を行っています。
ここでフェデラルランドが開発を行った不動産について見ていきましょう。

グランド・ハイアット・レジデンス

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「グランド・ハイアット・レジデンス」はフェデラルランドがマニラのボニファシオグローバルシティで竣工したホテルレジデンスです。

アメリカに本拠地を置くグランドハイアットホテルの住居用レジデンスとして、ホテルだけでなく住居用としても人気。建設は日本の鹿島建設が施工し、建物の中にはジムやプール、レストランや会議室などを備えています。

ザ・グランド・ミドリ

The Grand Midori

フィリピン中部アルバイ州のレガスピエリアに竣工した、2棟建てコンドミニアムです。建物には、ゲームルームやシアタールーム、ビリヤードルームやプールなどが完備。

駅からは徒歩6分という好立地で、オルティガス商業地区の中心ということもあり利便性も抜群です。低層階には商業施設の建設も予定されているため、買い物などに便利です。

内装も日本の「わびさび」をモチーフにしており、庭園にも日本らしい趣を取り入れているため日本人だけでなくフィリピン人や外国人にも人気。

パセオ・デ・ロシズ

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こちらもマカティ市のレガスピエリアに誕生したコンドミニアムです。

日系企業や金融機関が集まるフィリピン経済の中心地の中でも特に外国人駐在員に人気のエリアに2棟構成で開発が進んでいます。マニラで人気のショッピングモール「グリーンベルト」や日本人も多く受診する総合病院にも近いので生活にも便利。

比較的小型サイズのユニットが中心となっており、賃貸需要の受け皿としても期待されています。共用施設はプールや子供用プレイエリア、ビジネスセンターやデイケアサービスと充実しています。

パークアベニュー

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2021年に完成予定のこちらのコンドミニアムは、近年の発展が目覚ましいボニファシオグローバルシティに建設中です。高級コンドミニアムとして、大規模タウンシップ「グランドセントラルパーク」の一角に誕生予定。

またこちらのタウンシップには高級ホテルをはじめ、商業施設や高級オフィスなども建設予定になっています。直線距離で600mの範囲には大型総合病院があり、日本人学校やおしゃれなレストランも周囲にあります。
利便性は抜群で、フィリピンの中で今最も発展が目覚ましいエリアです。

サンシャインフォート

分譲タワー型コンドミニアム4棟と、地下一階から地上三階の複合商業施設「MITSUKOSHI」を組み合わせた大規模施設です。
日本のディベロッパーである野村不動産と、小売業の三越伊勢丹HDとの参画はフィリピンでも初。分譲住宅には「ジャパンコンセプト」として、日本ならではの住宅設備の仕様を導入する予定。
マニラのボニファシオ・グローバルシティに2027年建設予定で敷地面積は全体で約15000㎡です。

フィリピンの不動産デベロッパーフェデラルランドのまとめ


GTキャピタルホールディングの一員でもある不動産ベロッパー・フェデラルランドは、創立から40年余りで47階建てのGTインターナショナルタワーや66階建てのメトロポリタンバンクセンターなど高層ビルを建設。またフィリピンの各地に、所業施設やホテルと複合したコンドミニアムを開発しています。