フィリピンの不動産デベロッパーロビンソンズランドとは?

ROBINSONSLANDとは
フィリピン最大級のコングロマリット「JGサミット・ホールディングス」の傘下に、不動産部門を一手に引き受けるロビンソンズランド(Robinsons Land Corporation)という不動産デベロッパーがあります。 今回はこちらのロビンソンズランドについて、企業情報や展開する不動産ブランドなどを詳しく見ていきましょう。

目次

フィリピンの不動産デベロッパーロビンソンズランドの基本情報


ROBINSONSLANDとは

ロビンソンズランドはフィリピンの大手不動産デベロッパーとして、商業施設の運営や住宅販売、ホテル経営などを幅広く行っています。またロビンソンズランドは、フィリピンを代表する財閥「JGサミット・ホールディングス」の傘下企業としても知られています。

こちらの財閥の時価総額はフィリピン第3位ということで規模も国内最大級。子会社にはセブパシフィック航空やロビンソンズ銀行、石油化学会社や食品会社なども含まれています。

ほかにもフィリピンを代表するショッピングモールを運営する「ロビンソンズ」もグループ企業として名を連ねています。

ロビンソンズランドでは「ロビンソンズ ルクスリア」「ロビンソンズ コンドミニアムズ」「ロビンソンズ ホームズ」などの不動産ブランドを合計7つ保有。

フィリピン国内の不動産を幅広く開発しています。

ロビンソンズランドが展開する不動産以外のビジネス

ロビンソンズランドでは、前項でもご紹介したグループ企業のショッピングモール「ロビンソンズ」の企画や開発を行っています。その中でもフィリピン国内初となる複合施設「ロビンソンズ ギャラリア コンプレックス(Robinsons Galleria Complex)」の開発にも参入。

ショッピングモールやホテル、オフィスやコンドミニアムから構成されたこの複合施設は、ロビンソンズランドを代表するプロジェクトの一つになりました。

他にもショッピングモールなどの複合施設を開発しており、フィリピン国内で40か所以上の施設を手掛けています。

フィリピンの不動産デベロッパーロビンソンズランドの歴史


親会社JGサミット・ホールディングスの不動産部門として、1980年にロビンソンズランドは誕生しました。それからはマニラ首都圏のみならず、タガイタイやセブ島の開発にも着手。

2016年度には売り上げ225億ペソ・純利益61億ペソに達し、フィリピン国内の不動産デベロッパーの中でも、純利益ランキング第五位を獲得しました。

2020年現在までに80か所以上のコンドミニアム、8つのオフィスビル、9つのホテルや40ものショッピングモール開発を幅広く手掛けています。

フィリピンの不動産デベロッパーロビンソンズランドは日本企業とも提携


からくさホテル

ロビンソンズランドは、日本で不動産管理を手掛ける株式会社ザイマックスと提携し、主に東南アジアからのインバウンドをターゲットとしたホテルを大阪と京都で2店舗運営しています。

「からくさホテル」と名付けられたそのホテルは、必要最小限の設備でリーズナブルな価格設定が特徴。シングルルームはなく、家族連れでも泊まれるようなコネクティングルームとなっています。

ロビンソンズランドがフィリピンで展開している「Go Hotels」のスタイルを採用し、無駄のない機能的な室内が人気です。例えばベッドの高さをあげて、下にスーツケースを収納できるなど限られたスペースを有効に活用する工夫もされています。
またスタッフにはフィリピン人もいて、海外観光客に対する言葉の心配もありません。今後ますます増加するであろうインバウンドに特化したホテルは、東南アジアの宿泊客からの評判も良いようです。

フィリピンの不動産デベロッパーロビンソンズランドが展開する不動産ブランド


それではロビンソンズランドが展開している不動産ブランドについて見ていきましょう。ロビンソンズランドでは80以上ものコンドミニアムを開発しています。

主にマニラ首都圏をはじめとする大規模経済エリアや、今後の開発が期待されるセブ島などに数多く建設。投資用物件としても人気が高く、外国人からの支持が高いのも特徴です。

サファイア・ブロック

複数の市にまたがる経済地区・オルティガスセンターに建築されているのが「サファイヤ・ブロック」です。4つのタワーの合計2,250戸を持つ巨大コンドミニアムとして、エリア内にはアジア開発銀行をはじめとする一流企業やシャングリラモールなどのショッピングモールがあります。

近隣には最先端の総合病院やレストランなどもあり、利便性も抜群。マカティと並んでフィリピンの発展を担うビジネスの中心エリアとなっています。

アミサ プライベート レジデンス

セブ島のお隣、マクタン島の北端にあるのが「Amisa Private Residences(アミサ プライベート レジデンス)」です。オシャンビューを望めるホテルに隣接し、プールやフィットネスジム、テニスコートやゲームルームなどの施設も充実しています。


タワーAからタワーCまでの3棟建てで、 部屋を所有しながらレンタルやセールスをしている外国人オーナーも数多くいます。


マクタン島は国際空港があり、こちらのコンドミニアムから車で15分の所には大型のショッピングセンターも2022年に完成する予定。リゾート地のセカンドハウスや移住者向けとして人気のコンドミニアムです。

ザ レジデンス アト ザ ウェスティン・マニラ

フィリピンの首都マニラの中でもマカティに次ぐビジネス街があるのが、オルティガス地域です。そのオルティガスに2021年完成予定なのが「The Residences at Westin Manila (ザ・レジデンス ウェスティン・マニラ) 」。

高級ホテルブランドであるウエスティンの名前が入ったこちらのコンドミニアムには、ホテル使用のベッドやバスルームが標準装備。キッチン家電や住宅設備などもランクの高い商品が使われています。


アジア最大級のショッピングモールなども徒歩圏内にあるため、生活にも便利。高所得者層や外国人駐在員にも人気のコンドミニアムとして、今後ますます話題になるでしょう。

ガレリア レジデンス

今後の開発が期待されるセブ島に建設予定なのは「Galleria RESIDENCE(ガレリア レジデンス)」です。こちらは2棟建てのコンドミニアムで、同社が開発している複合エリア「ロビンソンズ ガレリア セブ コンプレックス」の中にあります。

大型のショッピングモールやホテルがすでにオープンしているほか、オフィスビルも誕生予定。ショッピングモール直結のコンドミニアムとして利便性も高くなっています。

2021年にすべての建物が完成予定なのですが、すでに販売されているガリレア レジデンスのタワー1は完売状態。

完成時期が近づくにつれて、価格もますます上昇することが予想される優良物件です。

フィリピンの不動産デベロッパーロビンソンズランドまとめ


今回はフィリピン屈指の財閥企業の傘下にある不動産デベロッパー、ロビンソンズランドについて解説してきました。

フィリピンをはじめとする海外に不動産を持とうと考えるとき、どのような事業主が開発したのかについて、とても気になりますよね。

その点ではロビンソンズランドが大きなコングロマリットの企業であるということは、大きな安心材料になるのではないでしょうか?